2軸思考
上記の本を読んだ。
■概要
思考を整理する時のツールとして「2軸のマトリクスで整理する」ことが重要だと説いた本。作者はIBMで15年間PMを務めていて、この2軸マトリクスを何度も使ってきたらしい。
2軸マトリクスのタイプは3種類あり、それぞれ以下の場合に使う。
①マトリクスタイプ
全体を俯瞰して考えたい時。どのタイプか迷ったら、とりあえずこのタイプを選択する。
②4象限タイプ
現在の立ち位置や、今後のターゲットのような、ポジショニングを考えたい時。
③グラフタイプ
変化を知りたい時。
■感想
具体的な絵の書き方やプロセスを説明してはいるが、ひたすら「物事を2軸で考えましょう」と説いた本だった。
2軸で考えることの1番のメリットは、本書p108に書いてある通り、『力づくで「この2軸で行く」と決める』ことにあると思う。2軸思考で考える=全項目の中からどの2つの要素で考えるかを選び抜くということなので、物事がシンプルになる。
また、前に読んだSPRINTで感じた「何を考えるかを考えて、思考や作業をする」ということが、この2軸思考にも感じ取れた。2軸の枠を考えることが、「何を考えるか」の部分にあたる。2冊しか本を読んでいないが、この部分が書籍化されて人気になっているということは、重要だが多くの人間ができていないことなのだろう。
■仕事に活かせること
・とりあえず、2軸マトリクスで考えてみる。(この資料をどうやって作成するか?現状のソリューションだと何が足りないか?どんな観点で比較するか?仕事上で答えを出すべき質問の答えを探すときに使う)
・2軸マトリクスで問題を見える化する際に、縦軸を「ソラ・アメ・カサ」にすると良い。
・コミュニケーション時は図を使ってイメージで伝える。また、その際は構造を意識(全体を構造化し、話題に出す部分はどこにあたるかを意識)して話す。